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ベータグルカンの水溶性とは

「水溶性ベータグルカン」「水溶性ベータグルカン」という非科学的な言葉が横行している。 ベータグルカン(βグルカン)に関するデマや勘違いの中でも最も稚拙だが、広く出回っているのが、ベータグルカンの水溶性に関する間違った宣伝広告だろう。

何でも水に溶けたほうが吸収し易い という幼稚な理論で、殆どベータグルカンが入っていない水を高価に見せるデマ以外の何モノでもないのだ。

そもそもベータグルカンはという栄養素は水に溶けることで、吸収される栄養素ではない。 もちろん、水に溶けることで吸収される栄養素もあれば、他方で、油に溶けることで吸収される栄養素もある。栄養素の化学的性質と体内での消化吸収器官によって、その吸収経路は異なるのだ。

ベータグルカンに関しては、胃や十二指腸で分解吸収されるのではなく、小腸で免疫細胞のマクロファージに接触・捕食されることで吸収されることが判明している。その吸収課程に水分が介在することは無く、従ってベータグルカンが水に溶けているかどうかは全く意味の無いことだと証明される。

そもそもベータグルカンという物質本来の性質は、「難水溶性」と高分子化学の教科書には明記されている。つまり、純粋な100%のベータグルカンが、直ぐに水には溶けないのだ。溶けるようなら、それはベータグルカンではなく別の物質だと判断されるだろう。

水にサラサラと溶けるベータグルカンがあるとしら、それは「ベータグルカン以外の何か」が大量に添加されているか、「ベータグルカンから変質した別の物質」だと考えるのが化学的に正しい考察なのだ。

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およそ非科学的な「水溶性ベータグルカン」の正体は、 「水に溶いてあるだけのベータグルカン」であり、 高純度品が購入できれば、一匙=数十円を数十秒かき混ぜるだけで出来上がる水溶液に、数万円を支払う価値を見出すことは難しいだろう。