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ベータグルカンと免疫細胞とがん

ベータグルカン(βグルカン)が主成分の健康食品は、がん、糖尿病、高血圧、肝炎等の様々な疾患の治療に利用される。最も多い利用対象はがん治療のようであるが、ベータグルカンを食しても、がん細胞に直接に作用するわけではない。ベータグルカンを吸収した免疫細胞が活性化され、免疫細胞が がん細胞を攻撃することで、間接的にがんの増殖や転移を抑えるのだ。

つまり、ベータグルカンの効果は間接的な作用であり、一部の敏感な患者を除けば、効果は穏やかな体調の変化によって実現される。

抗がん剤で治療する場合には漏れなく酷い副作用が付属してくるが、ベータグルカンでの治療は人間が生来の体内に副作用無くがん細胞を撃退するシステムを利用するため副作用が無い。それが免疫システムである。健康な人間でも毎日体内で2000~5000個も発生しているというがん細胞を、人間の免疫は毎日駆除し続けているのだ。がんの発病は、免疫システムが加齢や過労、心労等の原因で機能低下してしまったことで、がん細胞の駆除が間に合わず増殖してしまうことで発病するのだ。

そのため、免疫力の強化は、健康な人間だけでなくがん患者の治療に不可欠な要素との認識が定着している。その免疫力を高める方法は、体温を高かめたり、心のストレスと取り除いたりする民間療法も有効である一方で、食による解決が古来から実践されてきている。これは、伝説や生活の知恵として、キノコを食することで病気が回復した逸話の多くが実証していることだ。

そのキノコの効果の内実が、ベータグルカンという成分であったことが解明されたのは、20世紀の終わりだった。つまり人類は、ベータグルカンという成分を知らないままに、ベータグルカンを何千年もの長い期間に利用し続けてきたわけである。

ベータグルカンの免疫活性のシステムは、近年に詳しく解明され、免疫システムへの吸収がマクロファージを通じて開始されることや、活性化したマクロファージが次々と他の免疫細胞を活性化することでがん細胞の攻撃が強化される仕組みも判明している。

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また、過去にはキノコ一辺倒だったベータグルカンの摂取方法についても、酵母の細胞壁からの抽出が効率良く質が良いことが判明し、飛躍的に技術が進歩した。その結果、パン酵母の細胞壁からベータグルカンを抽出することで、キノコの数倍から数十倍の濃度のベータグルカンが生産されるようになってきている。これらの最新のベータグルカンを含むサプリメントは、「パン酵母由来のベータグルカン」として世界中でキノコ・サプリメントへの代替が進行しているので注目だ。