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健康食品の中の どの成分が有効なのか

がんに効く、効果があるとされる健康食品は数え切れないほどに出回っている。古くはアガリクス、メシマコブが大ブームを巻き起こし社会現象化した。その際には、ブラジル産が良いとされ、投機的な資金までが動いたという。最近であれば、舞茸エキス、チャーガ、ハタケシメジ、鹿角霊芝、冬虫夏草も、それぞれに大量の広告でブームが演出されている。中でもハナビラタケは、ハナビラタケ増強食や、花びらたけ強化食と称して、大々的な広告活動を展開している。

多くの人が、「ハナビラタケががんに効くらしい」「花びらたけは有名だ」「花びら茸がいいらしい」と、繰り返し見せられた広告を自身の知識として埋め込まれているに違いない。それも無理の無いことで、人間の意識は巧妙な宣伝によって簡単に感化できるのだ。それだけ広告技術と手法が進化しているのだ。

ところで、上記の宣伝は大げさや捏造も混じっているが、全くの虚偽ではない。少数であろうが、その健康食品によって、本当に奇跡的な回復を得られたり、症状の緩和が実感されたり、転移・再発が抑制されている例は本当にあるのだろう。問題は、その数と要した購入費用と時間だ。

情緒的になりがちな日本人は、「ハナビラタケががんに効く」と一旦思い込むと、その意識に固執する傾向がある。一方、欧米的な合理主義によると、ハナビラタケががんに効くのは何故だろう、メシマコブ、鹿角霊芝ががんに有効な治療例が出ることがあるのは、どの成分によるのだろうと思考する。実は、前述のキノコの全てにも、マイタケエキスやハタケシメジ、冬虫夏草などの多くの健康食品に共通する有効成分は、「ベータグルカン(βグルカン)」という成分であることに行き着く。

がんに有効だとされる健康食品の多くにベータグルカンという成分が含まれていて、そのベータグルカンという成分が多い程に有効性が高いのだ。ベータグルカンという成分が発見され、計量されるようになってから、まだ数十年しか経ていないが、今やベータグルカンを多く含む健康食品ほど優れた健康食品という尺度が定着しつつある。

ベータグルカンは人間・動物の体内の免疫細胞を活性化することで、がんを始めとする多くの病気を治す力を秘めていることが、最近の研究で明らかとなってきた。と同時に、免疫機能の改善を目指す健康食品は、ベータグルカンの含有量や純度を競う競争が激化し、製品の淘汰と集約が激しくなってきている。

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少なくとも「ハナビラタケ」や「冬虫夏草」といった原料名から漠然と商品を選ぶ時代は過ぎ去り、有効成分としてのベータグルカンの含有量を比べて製品の良し悪しを比べる時代へと移行されている。

ベータグルカンの含有量や含有率を比べてしまうと、旧来のアガリクス、メシマコブ、ハナビラタケの効率の悪さと価格の高さは際立ってしまった。今後は、酵母抽出のベータグルカンが主流となる様相だ。